みなさん、こんにちは!
卵のネット販売の店長をしております、岩と申します。
お客さまからの質問で多いのが有精卵と無精卵の違いです。
有精卵のほうが栄養価が高いと思う方が多いようですね。
どうせ食べるなら栄養価の高い卵というのは、
たしかに誰しもが考えることなのだと思います。
ちなみに、有精卵と無精卵の見分け方ですが、生卵を割ってみて、
黄身上にある直径3~4mm、薄くて白い輪を見れば分かります。
この部分がハッキリし大きくなっていれば有精卵です。
ところで、有精卵と無精卵の違いとは何でしょうか?
本当に有精卵のほうが栄養価が高いのでしょうか?
実は有精卵と無精卵を比べても栄養価と味に違いはありません。
有精卵のほうが高い価格で売られているので、
栄養価も高く美味しいという印象を持たれるようですが、
成分分析で見ても有精卵と無精卵にほぼ違いはないのです。
ちなみに有精卵と無精卵の違いは次の通り。
- ・有精卵 …… オスとメスの鶏を一緒に飼って産まれた卵
- ・無精卵 …… メスだけを飼育して産まれた卵
意外なことにオスがおらず受精しなくてもメスは卵が産めます。
ではどうしてオスを一緒に飼って有精卵を作るのでしょうか?
それは有精卵がインフルエンザワクチンの材料になるため。
ワクチンを作るためにはウイルス培養することが必要ですが、
その際、生きた細胞の有精卵が最もウイルス培養に適して、
現在全世界のワクチンが有精卵を使用しているそうです。
有精卵を作るためには、卵を産めないオスを飼う必要があります。
比率が「鶏卵の表示に関する公正競争規約」で定められており、
メス100羽に対して、オスは5羽以上が必要になります。
当然のことながら、オスを買うことで飼育費用はかさみます。
有精卵はそのコストが上乗せされるので高くなってしまい、
決して栄養価が高いから味がいいからではないんですね。
ちなみに卵の栄養価や味を変えるのは飼料です。
太陽卵を産む鶏は研究に研究を重ねたオリジナル飼料を食べています。
ビタミン豊富なパプリカや遺伝子組換えしてないトウモロコシなど、
30数種類の自然素材を配合した栄養価抜群の飼料なんです。
栄養価の高い卵を食べるなら有精卵か無精卵かではなく、
どんな飼料で育った鶏が産んだかを見てくださいね。
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