みなさん、こんにちは!
卵のネット販売の店長をしております、岩と申します。
スーパーや直売所などで卵を選ぶとき、何を基準にしていますか?
おいしさや安全性、価格など重視したいポイントは人それぞれ。
でも何と言っても、やはり新鮮な卵を選びたいものですよね。
では一体、卵のどこを見れば新鮮かどうかが分かるのでしょうか?
スーパーや直売所、自宅でも役立つ、新鮮な卵の選び方を紹介します。
賞味期限が2週間近くある卵を選ぶ
新鮮な卵の選び方の基本として、スーパーなどで卵を買うときは、賞味期限をチェック。
新鮮な卵を選びたいなら「賞味期限が長いもの」を選ぶことがポイントです。
目安としては、賞味期限まで約2週間残っているものを選びましょう。
賞味期限とは本来、おいしく食べられる期間のこと。卵の賞味期限というなら「安心して生で食べられる期限」を指しています。暑くてジメジメした夏は、賞味期限が短めです。
逆に寒くて乾燥した冬は、賞味期限が長め。時期によって長さが異なります。
ただし、日本では夏場を想定して、賞味期限をおよそ2週間としている場合が大半です。そのため、賞味期限まで2週間近くある卵なら安心。産卵後まもないことが分かります。
産卵日から日が経っていない卵を選ぶ
新鮮な卵の選び方として、スーパーでは産卵日もあわせてチェックすることがポイント。産卵日の記載がある場合、なるべく日が経っていない商品を選びましょう。産卵日とは、その名の通り、親鶏が卵を産んだ日のこと。日が近ければ近いほど、卵は新鮮です。
中には「産卵日?どこに書いてあるの?……」と、首をかしげる方もいることでしょう。確かに賞味期限と比べると、産卵日の記載はあまりなじみがないかもしれません。
スーパーで卵を買うとき、パックをじっくり見てください。賞味期限とは別の日付が印刷されていませんか。または卵1個1個に日付を印刷したシールが貼られていませんか。
その横に「産卵日」と書かれていないか、確かめてみてください。
産卵日の記載は義務ではありません。そのため必ずしも記載があるわけではありません。産卵日ではなく「採卵日」と書かれている場合もあります。次から近所のスーパーなどで卵を買うときは、ぜひ探してみてください。
ちなみに「包装日」「パック日」という記載も見かけます。包装日やパック日は必ずしも産卵日とイコールではありません。あくまで、包装した日でありパック詰めした日です。産卵して日が経ってから、パック詰めしている可能性もあります。日付が近くても、卵が新鮮であるとは限りませんので、注意しましょう。
光に透かして明るい部分が小さい卵を選ぶ
新鮮な卵の選び方として、光に透かして見る方法もあります。ポイントは「明るい部分がどれだけあるか?」ということ。明るい部分が小さい卵は新鮮です。逆に、明るい部分が大きい卵は、鮮度が落ちている可能性があります。
スーパーだと既に卵がパック詰めされているので、この方法は使えません。でも、直売所だと、卵をバラ売りしていることがあります。可能であれば卵をそっと持ち上げて、光に透かしてみてください。照明に向けてみるといいでしょう。
光に透かしたときに見える明るい部分、その正体は「気室」です。気室とは、空気の部屋のこと。生まれたばかりの卵には気室はありません。ところが時間が経つと気室ができ、少しずつ大きくなっていくのです。
なぜ気室が大きくなるかというと、卵の中から水分が抜けていくため。卵の殻の表面には気孔と呼ばれる小さな穴があります。時間が経つにつれて、気孔を通りながら水分が蒸散します。水分が減った分だけ、空気が増えていくんですね。
なお、卵の鮮度を保つには、この気室が大事なポイントです。卵には尖ったほうと、丸いほうがあります。気室は丸いほうにできますから、丸いほうを上に保管しましょう。
塩水につけて沈めば新鮮
新鮮な卵の選び方には、塩水を使う確認方法もあります。塩水につけた時、沈めば新鮮な証拠です。水面近くまで浮いてくるなら、鮮度が落ちている可能性があります。
殻を割らずに新鮮かどうかを調べたいときに役立つ方法です。
深さのある容器に水を入れ、塩を加えて食塩水を作りましょう。あとは殻ごと、卵をぽちゃんと入れるだけです。沈むか浮くか、そのシンプルな違いで卵の鮮度が分かります。
どうして新鮮だと沈み、鮮度が落ちると浮くのでしょうか。その理由も気室にあります。卵の鮮度が落ちると、気室が大きくなります。つまり空気の部分が大きくなり、水に浮くようになるのです。
特に変化が分かりやすいのが、10%の食塩水です。「90gの水+10gの塩」を混ぜ合わせ食塩水を作ってみてください。しっかり沈めば新鮮な証拠ですよ。
黄身と白身が盛り上がっていれば新鮮
新鮮な卵を見分けるには、コンコンと殻を割り、中身を見るのが最も分かりやすい方法。殻の中から出てきた黄身や白身は、どのような状態でしょうか。張りがあり、こんもりと盛り上がっていれば、新鮮な卵です。
なぜなら、新鮮な卵には炭酸ガスがたっぷりと含まれているため。
炭酸ガスのおかげで、弾力が保たれ、こんもりするんですね。
ただ、時間が経てば、酸ガスは少しずつ抜けていきます。すると白身はぺしゃんとして、水のようになってしまいます。その一方、黄身の方は、シワができてしまいます。
新鮮な卵を見分ける方法として、ぜひ覚えておいてください。
白身が白濁していれば新鮮
新鮮な卵を見分けるには、白身の色もポイントです。殻から出てきた白身の色を確認してください。透明な白身と白濁した白身、どちらが新鮮な卵だと思いますか。おそらく多くの方が選ぶのが「透明な白身」でしょう。実は正解は「白濁した白身」なんです。
繰り返しになりますが、新鮮な卵には炭酸ガスがたっぷりと含まれています。炭酸ガスといえばシュワシュワとした泡。とても細かい泡なので、一つ一つは見えません。
でもたくさんあると、白く濁って見えるのです。
時間が経つと、炭酸ガスは少しずつ抜けていきます。すると、白身を白濁させていた泡も少なくなり、透明な白身へと変わっていく。新鮮な卵の選び方として「白濁した白身」というのも覚えておくと便利ですね。
ただし、料理によっては少し日が経った卵のほうが使いやすい場合もあります。たとえばゆで卵は、新鮮なうちは皮をむくのがやや面倒。薄皮がはりつきやすいため、殻がうまくむきにくいのです。
ゆで卵の場合、少し経った卵を使ったほうが手軽です。しかし、新鮮な卵も下記の記事で紹介した裏技を使えば、つるりと簡単にむくことができます。ぜひ参考にしてください。
表面がザラザラは昔の見分け方!
新鮮な卵の選び方として「殻がザラザラなら新鮮」という話を聞いたことはありますか。たしかに昔は、殻の表面がザラザラしている方が新鮮で、ツルツルになったものは古いと言われていました。でも最近では、事情が変わっています。
ザラザラの正体は、クチクラと呼ばれる層。産まれてまもない卵の殻表面にはクチクラがあるため、ザラザラしています。ところが、時間が経つにつれてクチクラがとれ、次第にツルツルになっていきます。そのため、ザラザラの有無が鮮度の目安になっていました。
近年では、ほとんどの卵が出荷前に洗卵を行います。洗う過程でクチクラがとれるので、店頭に並んだときには、既にザラザラがなくなっているのですね。
殻表面がザラザラではないからといって、鮮度を心配する必要はありません。
この記事で紹介した他の方法で、新鮮な卵かどうかを確かめましょう。
新鮮な卵はぜひ卵かけごはんで!
新鮮な卵でぜひ試してみたいのが、卵かけごはん。賞味期限内なら生でも食べられますがやはり、新鮮卵でつくる卵かけごはんのおいしさは格別です。卵と醤油、そしてホカホカごはん。シンプルな材料だけに、卵の風味が際立ちます。
当社の太陽卵は、卵かけごはんに合うと人気の自然卵です。直営養鶏場で採れたばかりの新鮮卵を自社工場でパック詰めして、皆さまの食卓のもとへお届けしています。
当店では、新鮮な太陽卵に専用醤油がついたお得な「卵かけご飯セット」も販売中。
ぜひこの機会に、栄養豊富でおいしい卵かけご飯をご賞味ください。
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