みなさん、こんにちは!
卵のネット販売の店長をしております、岩と申します。
卵を割ったら白身が水っぽくてダラっとしている……。
「もしかして卵の鮮度が悪いのでは?」と
思ってしまうかもしれません。
実は新鮮な卵でも夏場は白身の盛り上がりが低くなりがちです。
安心して召し上がっていただくために詳しく説明します。
卵の鮮度に問題というお客さまの声
卵の鮮度を見分ける基準としてよく言われるのが白身の盛り上がり。
そのため、当店にも以前このようなレビューが寄せられました。
「届いた翌日にも関わらず黄身も白身も平べったく、
ダラッとしていて10個割っても古い卵でがっかりしました」
たしかに届いた翌日にも関わらず中身がダラっとしていれば、
卵の鮮度が悪いのでは……と感じられても不思議ではありません。
当店では産まれたての新鮮な卵を養鶏場から直送しています。
温度管理にも気を配っており卵の鮮度には自信を持っています。
ではどうして今回は白身が盛り上がっていなかったのでしょうか?
実は季節によってたまごの白身の盛り上がりに差が出るのは自然なこと。
ダラッとしているのは卵の鮮度が悪いのでなく他の原因が関わっています。
卵の白身が水っぽくなる3つの原因
卵の白身が水っぽくなる原因として次の点が挙げられます。
1)鶏が飲む水の量が増える
鶏も人間と同じで暑い時は喉が渇きます。すると水を飲む量が増えるため、
卵に含まれる水分量が増えます。その結果、白身が水っぽくなってしまいます。
水をよく飲むことはなにも暑さが厳しい真夏だけではありません。初夏を迎え、
気温が上がり始めた時も暑さに対応しきれず飲む量が増える傾向があります。
2)炭酸ガスが抜ける
産まれたばかりの卵の白身には、炭酸ガスがたくさん含まれています。
ところが、日が経つと減っていきます。なぜなら卵の殻にある小さな気孔から、
少しずつ炭酸ガスが抜けていくため。溶け込んでいた炭酸ガスが減ると、
白身は水っぽくなっていきます。暑い時期は炭酸ガスが早く抜けやすいため、
新鮮な卵であったとしても、ダラりとしてしまう可能性があるのです。
3)鶏の月齢
また、たまごの白身の盛り上がりは鶏の月齢とも関係があります。
生まれてから日数が少ないほど卵の白身は盛り上がる傾向があって、
逆に日数が経てば立つほど白身の盛り上がりは少なくなっていきます。

白身の盛り上がり比較:老鶏のたまご
できればなるべく白身がこんもりした卵が食べたい……
それなら月齢の若い鶏が産んだ卵を選ぶのも良いでしょう。

白身の盛り上がり比較:若鶏のたまご
当店では生後130~200日の若鶏が産んだ卵を「青春のたまご」として販売しています。やや小ぶりですが甘みは格別。太陽卵の小粒タイプなので栄養も豊富。ゆで卵にすれば、
お子さまの軽食にもぴったり。冬ならおでんの具にすると味がよく染みてオススメ。
卵の鮮度、よくある質問にお答えします!
ここまで見てきたように夏場のたまごは特に水っぽくなりがちです。
盛り上がりが低いからと言って必ずしも鮮度が悪いわけではありません。
さらに卵の鮮度について実際によくいただく質問としてお答えいたしますね。
1)白濁していても大丈夫?
卵を割ったときに、白身が白濁していることがあります。
実は白濁しているのは新鮮な証拠。シュワシュワした、
炭酸ガスが溶け込んでいるため、白く見えるのです。
参考記事:卵の不思議に、お答えします!濁った白身って大丈夫?
2)鮮度を見分ける方法は?
卵の鮮度を見分ける方法として2つ紹介します。
一つ目の方法は「光に透かして見る」という方法。卵をそっと持ち上げて、照明に向けてみてください。明るい部分が見えるはず。この部分を気室といい、小さければ小さいほど新鮮です。というのも生まれたばかりの卵には気室がないため。気孔を通りながら徐々に水分が抜けていき、水分が減った分だけ空気が増え、気室が大きくなっていくのです。
もう一つの方法は「塩水につける」という方法。塩水につけたとき、沈めば新鮮な証拠。逆に浮かべば、鮮度が落ちているというサインです。なぜなら時間が経つと気室ができ、
空気が占める割合が大きくなるから。特に変化が分かりやすいのが10%の食塩水です。
「90gの水+10gの塩」を混ぜれば10%の食塩水になります。
参考記事:卵の選び方!新鮮な卵はどれ?スーパーで見分ける方法
3)賞味期限が切れた卵は食べられる?
卵の賞味期限は「生食できる期間」を示しています。
そのため賞味期限が過ぎても十分に加熱すれば食べられます。
ただ卵の保存状態によっていつまで食べられるかが変わってきます。
目安としては黄身が崩れていないか白身色が変わっていないかが判断基準。
ご家庭の冷蔵庫保存では賞味期限から10日後ぐらいが目安だとお考えください。
新鮮な産まれたての卵をお届けします!
当然のことながら鶏は生き物です。気温が変われば卵の状態も変わります。
変わるからこそ自然な状態で育てていることを分かっていただければ幸いです。
白身がダラっとしているからと言って味や品質が変わるわけではありません。
年間通して大事に育て美味しく安全な卵をお届けすることに心を配っています。
なお当店の配送は平日は早朝6時に締め切り当日発送を心がけています。
ですから鮮度には自信をもって皆さまの元へとお届けしております。
夏場の暑い時期も安心して新鮮な卵をお召し上がりください。
「卵の通販と販売なら九州長崎に養鶏場を持つ落水正商店の太陽卵」
雲仙市愛野町から日本全国へ、完全無添加の新鮮な鶏卵をお届けします!